minicopiaPC21S1983年?発売のPC21
私がキヤノン販売に入社したのは、昭和57年(1982)の4月だった。
その年にパーソナルコピアPC-10/20が発売された。

コピー機でリコー、富士ゼロックスなどに伍して熾烈なシェア争いをしている時期に、一般家庭でも使える、メンテナンスフリーの機械として発売されたものであった。

私はカメラ事業部のビデオ営業部配属であったのだが、当時電卓程度しかない電気店チャネルでの販売は体制的にも早期に展開ができないこと、パーソナル事務機、という新しいジャンルの商品ということで、全社的に見れば事業部クロスオーバー体制での展開を、と考えるであろうことは想像に難くない。

とはいえ、販売会社は自分の予算をこなしてなんぼ、の世界である。

別の記事で改めて書くことになるが、入社当時のビデオ営業部は世界最小・最軽量(キヤノンの大好きな言葉)のCVCビデオシステムの失敗で出鼻をくじかれながら、何とかリカバリを図ろうとしている時期であって、余所の事業部の製品に目をくれていようものなら『今月の予算はどうなった?』とお目玉を喰らうのは必死である。

ジュニアズ・ファーム [EPレコード 7inch]

FC3-5-3
1986年(昭和61年)発売のFC3/5

今でも静電方式のコピー(今ではカラー複合機ですね)はトナーの補充、機種によっては感光体の交換の他、定着機や帯電線などの清掃や部品交換など、定期的なメンテナンスが不可欠である。

このミニコピア/ファミリーコピアシリーズが優れているのは、トナーを含む消耗部品はじめ主要メカニズムをカートリッジ式にして交換式にしたことである。

コストを度外視すれば、赤黒などの2色刷りなども可能(やはり流行らなかった)である。

後に発売される、家庭用ワードプロセッサー『キヤノワードミニ』『キヤノファクスミニ(だったかな?)』とで『ミニOA3種の神器』と呼ばれ、AF(オートフォーカス)一眼レフで出遅れてミノルタα-7000にやられっぱなしのカメラ店チャネルでも販売しよう、となったのも自然な流れであった。

FCS

私は当時ビデオの専任として電気小売店や異業種を担当していたので、直接これらの機種を取引先に商談することはなかったですが、講習会を受けたのでしょうか・・・覚えてませんが、たしなみ程度にどの機種でもだいたいの説明、トラブル復帰などはできました。

FC3s

明菜さんが持ってるFCは少し傾いていて、振り回しているように見えますが、実機は確かに軽かったものの細腕で手軽に持ち運べるようなものではなかったですよ~

FC3-5S

FC3-5-2S

familycopia3S

何故か断捨離を免れて平成を生き抜いてきたPC/FCカタログでした。